参議院 政府開発援助(ODA)調査派遣【エジプト】

福岡県・北九州市の国会議員 大家敏志です。

1月9日(金)深夜に東京を発ち、政府開発援助(ODA)調査派遣団の団長として、エジプト・アラブ共和国、トルコ共和国を訪問しています。

ODAは我が国外交の基盤であり、重要な外交の手段でもあります。
しかし、財政状況が厳しい中、ODAが着実に実施されるためには、国民の皆様の理解と支持が欠かせません。

ODAには、開発途上国を直接支援する二国間援助と、国際機関を通じて支援する多国間援助があります。
二国間援助は、「贈与」と「政府貸付」に分けることができ、贈与は開発途上国に対して無償で提供される協力のことで、「無償資金協力」と「技術協力」があります。なお、「贈与」の中には国際機関の行う具体的な事業に対する拠出も含まれます。
一方、「政府貸付」は、将来、開発途上国が返済することを前提としており、「有償資金協力(円借款)」があります。

この派遣において、ODA予算の適正な執行、効果的、効率的な援助が行われているかの評価も含めた調査をし、ODAと国益、戦略的な援助等、今後の検討に資するよう努めて参ります。

帰国後、正式な派遣団報告を行いますが、エジプト訪問概要についてお伝えします。

エジプト・アラブ共和国

1月10日(土)

我が国はエジプトにおいて、無償・有償資金協力や技術開発を通じ、教育やインフラ整備、医療保健、投資・ビジネス環境の改善等、ハード・ソフト両面において幅広い分野で支援を実施しています。

【 在エジプト日本国大使館 岩井 文男 特命全権大使からの現地情勢ブリーフ 】

1月11日(日)

【 エジプト日本学校(オブール校)視察  】
エジプト日本学校(EJS:Egypt-Japan School)は、学級会、日直、掃除など日本の学校で行われている「特別活動」の実践が行われている学校です。

エルシーシ大統領が日本を訪問した際、日本式の教育に感銘を受け、これらの特別活動を導入しました。
2018年秋に開校したEJSはすでに69校あり、今後5年間で100校に増やす計画だそうです。

「技術協力」:特別活動を中心とした日本式教育モデル発展・普及プロジェクト
「有償資金協力(円借款)」:人材育成事業101.92億円

【 アブデル・ラティーフ 教育・技術教育大臣との会談 】
ラティーフ教育大臣の案内により、エジプト日本学校(EJS)を視察したのち、大臣との会談を行いました。
日本式教育とODAの活用により、エジプトの教育が充実していることへの深い感謝がありました。


【 マヤ・モルシー 社会連帯大臣との会談 】
モルシー社会連帯大臣は、エジプトだけでなく、アラブ地域全体における女性差別の撤廃や地位向上に向けた活動に積極的に貢献されています。会談後には、庁舎内の保育施設にも案内していただきました。働く女性のためのこの施設でも、日本式の保育が取り入れられ、多くの子どもたちとふれあうことが出来ました。

【 ラニア・アルマシャート 計画・経済開発・国際協力大臣との会談 】
アルマシャート計画・経済開発・国際協力大臣は三度の訪日歴があり、大臣就任以前に務めらてれいたエジプト中央銀行時代には、JICAのプロジェクトに参加された経験もお持ちです。日本のODA貢献に感謝と二国間関係のさらなる発展への期待が述べられました。


1月12日(月)

【 モハメド・カマール エジプト上院外交委員会委員長との会談 】
11日の閣僚との会談は新行政首都において行われ、この日のカマール上院外交委員長との会談は、旧庁舎において行われました。
委員長からは日本の開発協力支援によって、両国のパートナーシップが深まっていることに感謝がありました。


【 カイロ地下鉄4号線ルマイヤ駅 プロジェクト現場視察 】
カイロ大都市圏では、人口増加に伴う車輌増加に起因し、交通渋滞、大気汚染が深刻化しています。
カイロ中心部からピラミッド地区を結ぶ16駅、約17㎞の建設を支援するカイロ地下鉄4号線整備事業により、社会課題の解決と持続的な経済発展が期待されます。

「有償資金協力(円借款)」:2,737億円

【 大エジプト博物館(GEM) 円借款・技術教育プロジェクト視察 】
エジプトにおいて観光セクターは、GDP・雇用総数の10%超を占め、同国の経済にとって重要な位置を占めます。
2006年より有償資金協力(円借款)、2008年より技術協力等を通じ、大エジプト博物館の建設、付属の保存修復センターにおける人材育成を支援してきました。2025年11月に正式開館し、2025年度には2件の技術協力プロジェクトを開始しています。

「有償資金協力(円借款)」:842億円

 

【 ダール・アルシファー病院視察 】
2023年10月以降のガザ情勢悪化を受け、ガザ地区から緊急搬送された重症患者、早生児を受け入れているエジプトの病院に対し、WHOと連携し、医療資機材の供与、医療従事者に対する緊急事態対応に向けた研修を実施しています。

視察したダール・アルシファー病院では、高圧減菌処理機が供与されています。

また、病院の医療サービスの質向上のため、「5SーKAIZENーTQM(Total Quality Management)」という品質管理手法による技術支援を実施。
「5SーKAIZEN」とは、日本の産業界で開発された成果の可視化によって、組織として質改善に取り組む職場環境改善および品質管理の手法で、5Sは、整理・整頓・清掃・清潔・しつけの頭文字からなります。

ガザ情勢の影響を受けた病院に対する緊急医療支援計画(WHO連携):全体事業費12.12億円

【 草の根・低所得女性支援の現場視察 】
エジプトでは女性の就業率が約18%(2023年)に満たず、エジプト政府は2030年までに女性の雇用率を30%まで引き上げることを提言しています。我が国はこの課題解決を後押しするため、オールド・カイロ地区の貧困女性を支援する計画として、語学能力、ITスキルを高める研修を実施するほか、料理や手工芸等の専門技術によって、個人事業主として所得を創出できるための研修も行い、研修参加者の8割以上が就業もしくは自分の事業を立ち上げるなどの成果を出しています。

「無償資金協力」:971万9、026円

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