本日は、藤井精工 株式会社を視察させて頂きました。
藤井精工株式会社は1976年に創業された、金型製造とその技術を生かした精密部品の加工を行う会社です。
電気・電子部品や半導体など0.001mm単位の精度が求められる金属部品用金型の開発に特化され、近年では半導体メーカーに加え、スマートフォン向けの部品の超精密金型、新型ハイブリッド車のリチウム電池部品用の金型部品などを製作されています。
近年は超精密部品の金型製造によって培われてきた微細な加工技術を生かし、医療部品の製造開発も開始されました。
その一つが、アメリカの眼科機器メーカーの依頼で製造した緑内障治療用の手術機器であるインプラント挿入器具で、挿入器具は、φ0.3mmの極小のチューブに0.030mmのスリット加工を施すなど、まさに超精密加工です。
現在、この製品は世界各国に輸出されています。
この眼科用治療器で世界シェアをとったことで、2020年版「グローバルニッチトップ企業100選」にも選出されています。
藤井精工株式会社 藤井 福吉 代表取締役、蔵前 法文 技術部部長 医療事業部長 兼 責任技術者より事業について説明を行っていただきました。
藤井社長の「難しいことを断るな」という理念から生まれる技術力、自分の家族が安心して使うことができる品質の製品を守るため全数検査を目視にて行う品質管理などは、ものづくり大国である日本の匠の技をさらに伸ばしていくヒントではないかと感じました。
私も日本がものづくり大国として世界で羽ばたき続けられるよう全力を尽くします。
その後、工場内を見学させて頂きました。
超精密な加工を行う技術を支える機械の一つが、同社が株式会社牧野フライス製作所と共同開発している医療用精密加工部品製作用の「Femtosecond-Laser加工機」です。
世界に3台しかないもので、そのうちの2台を藤井精工株式会社が保有されています。
従来のレーザー加工機と違い、同機は光で加工します。
金属は熱で溶ける前に蒸発するため、バリのないきれいな穴を開けることができ、この機械によって、他社では難しい医療部品の加工も実現できています。
藤井精工株式会社について、詳しくはこちらからご覧下さい。