福岡・北九州の国会議員 大家敏志です。
政府は、日本経済の新たなステージに向けて、11月2日に新しい総合経済対策を閣議決定しました。今回は、本経済対策における成長力の強化・経済安全保障政策について、北九州市の事例とともに解説します。
政府の物価高対策・賃上げに関する政策についての解説は、下記よりご覧ください。
政府の総合経済対策を北九州の国会議員が解説① 〜物価高対策〜
科学技術・イノベーションの促進
最先端技術への道を切り拓く、私たちの未来に向けた大胆な一歩を踏み出していくために、核融合からAI、新薬開発、量子技術、さらには認知症治療の研究に至るまで、科学技術の発展とイノベーションを進めていきます。
また、若手研究者や研究開発へのサポートにも注力していきます。税制上の優遇措置「イノベーションボックス税制」の導入により、民間による研究開発投資を後押しし、技術革新を促進することで、我が国の経済成長と国際競争力のさらなる強化を目指します。
北九州市での事例
北九州市若松区には、研究開発・産学連携拠点である北九州学術研究都市があります。「アジアに開かれた学術研究都市」として、「新たな産業の創出・技術の高度化」を目指し、「環境技術」と「情報技術」を中心に活発な教育研究活動を展開しています。これからも、北九州からイノベーションを起こし、経済成長の種となるような取り組み・支援を続けてまいります。
GX・DXの推進とAI開発
持続可能な社会と経済成長を両立するために、「GX・DXの推進とAIの開発力強化」は重要な分野です。クリーンエネルギー投資の促進や水素エネルギー利用の規制見直しに取り組むことで、GXを進めていきます。また、先端半導体、次世代通信技術Beyond 5G、そして生成AIの開発を推進し、DXを加速させます。
環境と経済の持続可能な発展を目指し、国内投資に向けた支援をさらに手厚くしていきます。
北九州市での事例
北九州市では、2023年9月から、行政の業務や学校現場で生成AIを試験導入しています。また、「北九州DXプラットフォーム」を創設し、DXを推進したい北九州市内の企業と、DX推進をサポートする企業をマッチングするなど、北九州がDX先進自治体となれるよう、これからも後押ししてまいります。
経済安全保障
重要物資の安定供給と国内生産の促進は、国民の生活に関わる大きなテーマであり、経済安全保障と国内生産基盤の強化が近年、重要度を増しています。
天然ガスや半導体など、国民の生活に必要不可欠な物資については、安定供給の確保に取り組む民間事業者等に対して、関連インフラの整備や手続きの迅速化も含め、総合的・一体的に支援していきます。また、戦略的に重要な分野における国内生産を促進するための税制措置を導入することで、国内での生産・供給を増やせるよう取り組みます
スタートアップ支援
スタートアップに対する支援は、次世代のビジネスリーダーを育て、経済の新たな活力を生み出す原動力になります。ストックオプション税制の充実や事業承継税制の延長を図り、起業家にとって魅力的な環境を整備します。また、事業全体を担保とする制度の創設や公共調達の優遇措置の導入を進め、スタートアップ企業が安定して成長できる基盤を提供します。市場開拓支援も重要です。国内外の市場でのビジネス機会を拡大させ、日本発の革新的な製品やサービスを世界に広められるようサポートします。
革新的なアイデアを形にする若き起業家たちへの支援は、私たちの社会や経済に新たな風を吹き込み、明るい未来への道を切り拓くことに繋がります。
さらには、外国企業の誘致支援や、海外起業人材の在留資格緩和にも取り組み、国内経済にさらなるイノベーションと成長をもたらすことを目指します。
「日本一起業家に優しいまち」北九州市を目指して
北九州市では、「日本一起業家に優しいまち」を目指して、スタートアップ支援（創業支援）に取り組んでいます。また、中小企業等の海外ビジネス支援、対日投資などの取り組みをワンストップで行っています。「日本一起業家に優しいまち」として、国・自治体ともにサポートしてまいります。
そのほかの政策についても、今後解説してまいります。
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