本会議 延会

昨日開会された本会議は、21:30の時点で衆議院に内閣不信任決議案が提出されたため、延会となることが決定されました。

24時過ぎには衆議院本会議が再開され、野党から提出された、安倍晋三内閣に対する不信任決議案が議題となりました。
趣旨説明に続き、討論の後、採決が行われ、本案は反対多数により否決となりました。

これを受け、参議院では引き続き「組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律等の一部を改正する法律案」の新設について、本会議が再開されました。
本会議は早朝まで続き、「組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律等の一部を改正する法律案」は賛成多数により可決となりました。

la170615

本案の可決までの流れを追って掲載致します。


【26時過ぎ】

参議院本会議が再開されました。

はじめに、

「組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律等の一部を改正する法律案」の中間報告を行うための動議

について記名採決を行いました。

採決の結果、賛成多数により可決となり、法務委員長からこれまでの審議経過について中間報告が行われました。

その後

「組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律等の一部を改正する法律案」について採決を求める動議

が提出されました。

採決の結果、賛成多数により可決となりました。

ここで一旦本会議は休憩に入ります。

【05:40】

本会議が再開されます。

休憩前に引き続き、「組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律等の一部を改正する法律案」が議題となり討論が行われました。

その後、記名投票によって採決が行われ、本案は賛成多数によって可決されました。

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今回、本会議で行われた法務委員会の中間報告は、法務委員会で質疑者が質問をしている最中に、民進党などの野党がその質疑を止め、金田 勝年 法務大臣に対し問責決議案を提出したことが発端です。
質疑者の質問する権利を奪われては、正常な審議・採決を行うことはできません。

中間報告はルール違反などではなく国会法に規定されており(国会法第56条の3)、過去に何度も実施されています。
今回は、野党が審議に応じる気がないため、中間報告という形をとらざるをえず、本会議の場で討論、採決をすることとなりました。
良識の府である参議院だからこそ、静粛な場で丁寧な審議が必要です。