令和3年8月豪雨災害 現地視察

8月11日から約一週間降り続いた大雨は全国に大きな被害をもたらしました。福岡県を含む九州北部では2017年から5年連続の豪雨災害となります。

本日、自民党福岡県議団・自民党福岡県連の「令和3年8月豪雨災害合同対策本部」による現地視察が行われ、県内でも特に被害の大きかった県南地区の視察に私も同行いたしました。

視察① 久留米市長門石町

最初に久留米市長門石町を視察しました。筑後川沿いの長門石町や梅満町は今回の大雨で道路が冠水し、多くの家屋で床上まで浸水し、大きな被害が発生しました。

県や久留米市の担当者より詳細な被害の報告を受け、筑後川流域の市街地への毎年発生し得る内水氾濫ついて、国土強靭化計画のもと、早急に、また具体的な対策を講じていく必要があります。国、県、市が一体となって予算・制度の面で、より一層現状に対応し、またこれから来る災害に備えなければなりません。今後も国政でしっかりと働いてまいります。

視察② 久留米市宮ノ陣地区

引き続き、宮ノ陣地区の農業被害を視察いたしました。今回の大雨で広範囲にわたり大豆の圃場での浸水被害が起きました。

この地域では例年7月15日~22日頃に種をまき11月中旬に収穫しています。2018年以降の豪雨災害でも浸水被害が発生していましたが、7月に豪雨が発生した場合、種を撒きなおすことができます。しかしながら今回、8月中旬に豪雨に見舞われたため、撒きなおすこともできない状況です。

JAくるめ 森光 佐一郎 組合長、福岡県農政連久留米支部 木稲 守善 支部長、JAくるめ大豆振興協議会 八尋 義伸 会長より営農される皆様のお声を頂戴いたしました。

皆様の苦しんでおられる声をただ聴くだけでなく、しっかりと予算の面からも全力でお支えできるように、自民党総力をあげて県連、県議団、また久留米市議団の先生とともに頑張ります。

視察③ 久留米市北野町

JAみい管内のハウスでは小松菜やサラダ菜、ホウレン草などの葉物野菜の栽培が盛んで、多くは大都市圏へ出荷してます。北野町の野菜生産者の皆さんは、福岡県の農家のリーダーとしてこれまで活躍されてきました。今回の大雨により4年連続で5回目となる壊滅的な被害をもたらしました。施設や機械の被害額についての皆様の悲痛な現状をお聞きし、何とかしなければならないという思いです。

JAみい 平田 浩則 組合長からも営農者の皆様の切実なお声を頂戴いたしました。

次世代のリーダーとなる若手農業者の皆さんのやる気を引き出していけるように、予算面からの支援策を国に対してしっかりと要望して参ります。皆様からもいろんな声を我々政治家に対して、どんどんぶつけて頂きたい。そしてこれからも福岡県の農業を引っ張って頂きたいと思います。

視察④ 大牟田市三川ポンプ場

久留米市の視察現場より大牟田市に移動し、三川ポンプ場を視察しました。

大牟田市は8/11から8/19までの総雨量は1049ミリで、県内最大の雨量を記録しました。

昨年7月の豪雨でも市内の全ポンプ場で排水能力の限界を超え、多くの道路が冠水しました。

この三川ポンプ場では施設内の配電盤が浸水し、計12台のポンプの稼働が停止しました。市では、このポンプ場の主要設備が浸水しないようにブロック塀を新設し、配電盤のかさ上げ工事を実施。水中ポンプを2基増やし、排水管も大型化しました。それにより昨年ほどの道路の冠水被害には至りませんでしが、昨年の被害から未だ仮住まいを続けている方もいます。生活支援、復旧ともに長期的な対策が必要です。