こども手当

本日は10:00からの厚生労働委員会で、今の子ども手当を6か月延長する「つなぎ法案」の趣旨説明、
質疑、討論が行われました。

この法案は民主党提出の議員立法であり、平成22年度に実施された子ども手当一律月額13,000円の
制度をそのまま今年9月までの半年間延長するという内容です。

加えて衆議院において政府案として、3歳未満の子どもに増額して月額20,000円を支給するという、
平成23年度における子ども手当の支給に関する法律案が提出されました。

同じ国会に政府と与党が異なる内容で、法律案が出されたことは過去に例のない大きな問題です。

国難といえる現在の状況にあっても、自分たちのマニフェストの目玉政策である子ども手当を優先
する国会運営の在り方は驚愕の一言であります。

わが党は子ども手当にかかる多くの予算は、すべて今回の東日本巨大地震、津波災害の復興財源
として振り向けるべきであるという立場で討論致しましたが、採決が行われ、賛成と反対が同数となり、
津田厚生労働委員長の判断で可決されました。

続いて夕刻に開会されました本会議において、同法案の記名採決が行われ、可決とするもの120票、 
否決とするもの120票の同数となりました。

可否同数の場合、議長が憲法の規定により決する事となる旨の報告があり、西岡議長の宣言により
可決の運びとなりました。

私は、延長であろうと拡充であろうと民主党がマニフェスト優先で推し進める、子ども手当には反対で
あり、同時に野党である現在の立場の不甲斐なさを痛感いたしました。

本会議を終え、これより福岡へ戻り、明日告示の統一地方選挙に臨みます。