ODA特別委員会(予算委嘱審査)

政府開発援助等に関する特別委員会(ODA特別委員会)へ出席しました。
本日は、予算委嘱審査が行われました。この委嘱審査は参議院にしかない制度で、衆議院にはありません。
「委嘱審査」(いしょくしんさ)とは、参議院予算委員会が、総予算(一般会計予算、特別会計予算及び政府関係機関予算に係る本予算の総称)の審査過程で、その総予算について他の委員会にその所管に係る部分の予算を委嘱する制度です。

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<予算のできるまでの流れ>

予算は、憲法の規定により内閣から衆議院に提出され(憲法60条1項に規定)、予算委員会に付託され、衆議院で可決されたのちに参議院へ送られます。

予算委員会では、まず財務大臣が趣旨説明を行います。
それを受けて、はじめの数日間は全大臣出席のもと、「基本的質疑」が行われます。
その後、財務大臣と、質疑者が要求する大臣だけで行われる「一般質疑」に移り、さらに、総理、財務大臣+関係大臣が出席し、その時々の重要テーマについて集中的に議論する「集中審議」を行います。

集中審議の後には、「公聴会」が実施されます。
この「公聴会」、総予算については、必ず開催しなければならないと国会法において義務付けられています(国会法51条2項)。

「公聴会」開催後は、各委員会で専門分野を集中して審議を行う「委嘱審査」を行い、最後に全大臣出席のもと「締めくくり総括質疑」が行われて、採決に至ります。

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* 「公聴会」とは特定の事案に対して、利害関係人や一般の意見を聴取する会のこと。
国会法の規定では、
・ 委員会は、一般的関心及び目的を有する重要な案件について、公聴会を開き、真に利害関係を有する者又は学識経験者等から意見を聴くことができる(国会法51条1項)。
・ 2.総予算及び重要な歳入法案については、前項の公聴会を開かなければならない。但し、すでに公聴会を開いた案件と同一の内容のものについては、この限りでない(国会法51条2項)