【自由民主党声明】憲法記念日にあたって

令和2年5月3日
自由民主党

本日、憲法記念日を迎えるにあたり、この度の新型コロナウイルス感染症により、お亡くなりになられた方々のご冥福と感染された方々の一日も早いご回復を、心よりお祈りを申し上げます。
また、最前線で活躍を頂いている医療従事者の皆様、私たちの日々の生活を支えて下さっている多くの皆様に敬意と感謝を表しますと共に、不要不急の外出自粛等の感染拡大防止に向けた取組みにご協力頂いている全ての皆様に、心より感謝を申し上げます。

自民党は、先月末に成立した令和2年度第一次補正予算の早期執行を政府に強く求め、今後も事態の収束に向け、柔軟かつ大胆に、スピード感を持って対応することを、改めて強く決意致します。

さて、自民党が憲法改正にあたって、①安全保障に関わる自衛隊、②統治機構のあり方に関する緊急事態、③一票の較差と地域の民意反映が問われる合区解消・地方公共団体、④国家百年の計たる教育充実 の4項目を取りまとめてから、2年の歳月が経ちました。
この間、党を挙げ、国内外でこれら4項目の考え方を広く訴え、国民の皆様に対する説明責任を果たしてまいりました。

現在、新型コロナウイルス感染症の影響により、世界中の国々で、かつて経験したことのない厳しい局面を迎えています。
このような国難に直面した際の国民の命と暮らしを守るための国家の在り方について、日頃から、各党が胸襟を開いて真摯な議論を行うことが立法府の責務であり、そのためにも、衆参両院の憲法審査会のもとで、憲法に関わる重要論点の議論を深めて行くことが、今求められていると考えています。

自民党は、こうした観点に立ち、「国民主権」「平和主義」「基本的人権」の3つの基本原理を護りながら、国家の未来像をしっかりと描いた上で、自主憲法の制定に向けて、国民の皆様と共に議論を進めてまいります。