厚生労働委員会において質問を行いました。

本日開会された厚生労働委員会において議題とされた「持続可能な社会保障制度の確立を図るための改革の推進に関する法律案」いわゆる「プログラム法案」について、自由民主党を代表し、質問を行いました。
DSC_0488HP用

少子高齢化、医療技術の高度化と相まって、我が国の社会保障給付は100兆円を超し、今後も、社会保障費の増大は避けることのできない状況にあります。こうした状況下、昨年夏、自民・公明・民主三党合意に基づく、社会保障制度改革推進法が成立、社会保障制度国民会議が設置され、計20回の議論の後、本年8月報告書がまとめられました。

この報告書の冒頭メッセージには、我が国の世界に冠たる社会保障制度こそが、私たち人類長年の願いである「長寿」及び生活水準の向上に大きく寄与したと記されており、その結果が、現在の100兆円を超す社会保障給付でありますから、マイナスに捉えることはないと考えます。
DSC_0495HP用

昭和36年、私の生まれる6年前、高度経済成長の入り口の時期に、我が国は、国民皆保険、皆年金を実現させました。また多くの社会保障制度が形成されました。当時は毎年9%程度の経済成長、比べて近年では御存知の通りの経済成長に留まっています。また、非正規雇用労働者は全労働者の1/3を占めている状況です。
DSC_0494HP用

昨年の政権交代以後、アベノミクス効果により、経済成長局面を迎えてはいますが、未来へつなぐ全世代型のモデルを構築しなければならない、これは皆の共通認識であります。
そこで社会保障制度改革国民会議の報告書では、「全ての世代を給付・サービスの対象とし、年齢ではなく、負担能力に応じて負担する」との提言がなされました。

今回のプログラム法案は、この国民会議の報告書を踏まえ、少子化、医療、介護、公的年金、それぞれの分野ごとの検討課題、必要な措置を講ずる時期及び法案の提出目途を明らかにする為の法案として提出されました。

わざわざ法律の形にせずとも改革スケジュールを整理出来たのでは、との意見がありますが、法案提出してこそ、国民的議論が喚起され、議論を深めることが出来る最善の方法であると思います。
DSC_0498HP用

そこで私は、今回の『法案の意義』にはじまり、『プログラム法案の規定「自助、自立の為の環境整備等」』、『医療関係の制度改正「病床機能報告制度」の制度設計』、『病床機能報告制度を活用した地域医療ビジョンのメリット、スケジュール及び策定支援』、『地域包括ケアの中核となるべき「かかりつけ医」の役割』、『医師の地域偏在』、『医療と介護の一体改革』について7問の質問を行い、田村厚生労働大臣、土屋厚生労働副大臣、厚生労働省医政局長ならびに政策統括官より前向きな答弁を得ました。
DSC_0508HP用

田村厚生労働大臣
DSC_0504HP用

DSC_0506HP用

DSC_0523HP用

本日の厚生労働委員会では、一部野党の出席が得られず、午後は予定の時刻より早い散会となりました。

同法案の審議は、来週月曜朝から続けて行うことを働きかけています。12月6日の会期末まで限られた時間を無駄にすることなく、十分な審議をして参りたいと思います。
DSC_0534HP用